2009年 01月 29日
独楽基礎 |
独楽基礎工法は現代版玉石敷設工法です。
日本に古来から伝わる玉石工法は約1700年の歴史があるそうで、
現代においても、なお、その特徴・理論・数値は完全には解明されていないそうです。
木造の伝統工法と一緒のようですね。
その実績が明治時代になると西欧の支持杭基礎が用いられるようになるとともに、
丸みのある最適な玉石の採取が難しくなり、さらに昭和40年代の河川法により玉石
の採取が規制され今日の細かな砕石転圧にいたる・・・のようなのです。
玉石を使っていた時代、その大きさは、
寺社仏閣などの重い建物の場合は 長径300mm 短径200mm
平屋建物などの軽い建物の場合は 長径150mm 短径100mm
だったそうで、今日の砕石厚100~150mmは軽い建物の長径150mmを
基準として採用しているようです。
文化庁の報告では玉石で支えられている法隆寺五重塔(重さ1200t)は1300年
もの間不同沈下が無いそうですし、600tあったとされる出雲大社本殿の磯石にも
1mmの狂いすらなかったようです。
写真は共同住宅に使用した独楽基礎の敷設が完了した時のものです。
一般杭と比べ騒音・振動が少なく、工期も短縮できるためかなり有利な工法です。
by wakuwakuo
| 2009-01-29 08:10
| 大田区ペット共生マンション