2009年 05月 13日
「最低価格で出来る 健康な住いの設計集」 |
威知義曜著 昭和31年発行の「最低価格で出来る 健康な住いの設計集」
という本があります。古本屋さんで300円で買った本ですが、建物、とくに
住宅に関しての基礎的な文言が沢山書かれています。
あわせて、「3坪の家」から「30坪の家」まで163もの平面案が細やかな
説明文とともにおさめられており、とても勉強になる本です。
気になる文章や平面案を載せていこうと思います。
まずは、
「住居の意義と目的について」
昔は、住居を住むための機械、人間生活の容器、再生産の基地、あるいは科学的に計画
された保護環境であるといわれた。
・・中略・・
住居とは、屋根、壁、床などで囲まれた物理的空間ではあるが、ここに人間が住んで、
はじめて様々な生活活動が営まれる。そして人間の生活は、勤労生活と休養生活と
余暇生活の3つに分けられる。
休養によつて明日への活動力が貯えられ、余暇生活(娯楽、教養、慰安)によつて労働
の質と量を向上させることができる。
我々の生活を、生理学的に検討してみると、その本質的区分は休養、採食、育児、排泄
の4つとなる。
これが人間生活の本質であり、住居生活の生理分化といつている。
けれども、これだけでは人間も動物となんら異なるところはない。従つて人間らしい生活を
営むためには、もう少し程度の高い生活分化が必要であり、その本質的なものは労働、
接客、収蔵、入浴および教養などである。
これは前記の生理分化とは異なり、幾分進化した生活分化であり、これを知能分化といつている。
という本があります。古本屋さんで300円で買った本ですが、建物、とくに
住宅に関しての基礎的な文言が沢山書かれています。
あわせて、「3坪の家」から「30坪の家」まで163もの平面案が細やかな
説明文とともにおさめられており、とても勉強になる本です。
気になる文章や平面案を載せていこうと思います。
まずは、
「住居の意義と目的について」
昔は、住居を住むための機械、人間生活の容器、再生産の基地、あるいは科学的に計画
された保護環境であるといわれた。
・・中略・・
住居とは、屋根、壁、床などで囲まれた物理的空間ではあるが、ここに人間が住んで、
はじめて様々な生活活動が営まれる。そして人間の生活は、勤労生活と休養生活と
余暇生活の3つに分けられる。
休養によつて明日への活動力が貯えられ、余暇生活(娯楽、教養、慰安)によつて労働
の質と量を向上させることができる。
我々の生活を、生理学的に検討してみると、その本質的区分は休養、採食、育児、排泄
の4つとなる。
これが人間生活の本質であり、住居生活の生理分化といつている。
けれども、これだけでは人間も動物となんら異なるところはない。従つて人間らしい生活を
営むためには、もう少し程度の高い生活分化が必要であり、その本質的なものは労働、
接客、収蔵、入浴および教養などである。
これは前記の生理分化とは異なり、幾分進化した生活分化であり、これを知能分化といつている。
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by wakuwakuo
| 2009-05-13 15:50
| 「健康な住いの設計集」より